東伊豆の小さな港町・稲取にオープンした《本のある場所》。LINE配信マガジン「まちをあるけば。vol.7」編集後記

こんにちは、コミュニケーターのしおちゃんです。

今年の2月、伊豆大島行きの船に乗るべく稲取港へ向かいました。

伊豆大島の旅をひとしきり楽しんだ後、ちょうど雛のつるし飾りシーズンだった早春の稲取を練り歩き、数々のスポットを巡りました。

118段に及ぶ階段に毎朝有志が雛人形を並べている圧巻の「素盞嗚神社」、1〜3月のみ販売している花月製菓さんの「祝餅」、去年スタートした「イナトリアートフェス」の第二弾などなど……海と空が近い東伊豆の小さな港町に、賑わいが訪れていました。

▼淡いピンクの「祝餅<桜大福>」はこし餡がぎっしり。白は豆大福で、緑は草大福。

昔ながらの街並みや、散歩にちょうどいい街の広さ。名産の柑橘類や魚の豊富さ。何度訪れてもあ歩き甲斐があり、季節ごとにしっかり違う顔を見せてくれる街、というのが稲取の印象です。

さて、稲取の街をひとしきり楽しみ、東伊豆の街々をつなげる国道135号線を河津方面へ向かい少し歩くと、今年新たにオープンしたオルタナティブスペース《bookend》さんが見えてきます。

敷地内には、元々ガソリンスタンドだったと言われるまでわからない、洗練された四角い白い建物が。その左には、14人のオーナーによるヒトハコ古書店が並びます。古書店なので、気に入った本は購入できるというところが本好きとしては嬉しいポイントです。

お伺いしたのは夕方だったにも関わらず、店主の田邊さんは快く迎えてくださいました。内装はほとんどDIYで作り、日々畑仕事も楽しみながら営業をゆるゆるとスタートさせたのが昨年末。ひとり出版社《子鹿社》の代表も務める田邊さんのお話を伺っている内に、物腰柔らかな佇まいの内に秘める熱い想いを感じました。あらゆることを自分たちの手で作る「ものづくりの精神」が根本にあり、きっとこれまで出会った方々からの想いを、田邊さんが受け継ぎ表現した場所なのだろうな、と感じました。

晴れた日は朝喫茶やドリンクを提供するキッチンの窓から、稲取の海と空がちょうど半分ずつ見ることができると教えてくれた田邊さん。海と空はいつでもそこにあるのに、窓枠から見た景色からは心が満たされる心地がしました。

今後始動していく予定の図書室やイベントも楽しみなことばかり。稲取の新たな文化拠点は、これからますます面白いことが起きる場所に発展していくんだろうな、とワクワクした日でした。

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●bookend

https://www.instagram.com/p/DGjN1UCTQS7/?hl=ja&img_index=

●子鹿社

https://www.kojikasha.com/